「安倍番記者」たちが加担したプロパガンダのテクニック「フレーミング」とは
切り取りの問題
フジテレビ問題におけるフリー記者らの振る舞いには厳しい批判の声が多く上がった。だからといって「オールドメディア」とされる新聞・テレビ・雑誌、あるいは個人レベルのSNS情報の信頼度が高いわけでもない。
近年、メディア発でも個人発でも「情報」の正確さに関連してよく取り沙汰されるのが「切り取り」の問題だ。動画や発言の一部を意図的に「切り取る」ことで、本来の主旨や実態とは別のメッセージを受け手に意識させるというものである。
報道記者の烏賀陽弘道氏によれば、この切り取りは、英語では「フレーミング」といい、プロパガンダの効果を強めるためのセオリー(定石)の一つだという。...