民放5社にオンラインカジノCMを流した「責任」を聞いた 「大変遺憾に思います」と反省を述べた局と「たった3行」の回答で済ませた局との違い
広告塔だった「吉田麻也」の所属事務所から届いた回答
「ベラジョン無料版」に広告塔として出演していた元サッカー日本代表・吉田麻也にも見解を聞こうと、所属事務所「ユニバーサル ミュージック合同会社」に質問状を送ったところ、下記の回答が届いた。
〈ベラジョン無料版のCM出演については、出演時点では現金授受が発生しない無料オンラインゲームであると認識し、当社で出演依頼を受諾しました。その後、2023年の6月で契約を終了しております。CM出演の契約は、この無料版のサービスに限定されており、刑法の賭博罪には該当しないと考えております。
しかしながら、違法カジノのPRに繋がるというご指摘および昨今の情勢を鑑み、当時の認識が不十分であったことは否定できません。この点に関して、吉田麻也はじめ関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます〉
前出の広告代理店関係者はこう訴える。
「連日、各局の報道・情報番組でオンラインカジノ問題を取り上げていますが、過去に無料版CMを取り扱ったことのある民放はまず自分たちの足元から見直すべきではないでしょうか。テレビの影響力は大きい。無料版CMの放送に違法性がなかったとしても、社会に間違った認識を広めて犯罪を誘発してしまった可能性は否定できません。責任を持ってもっとしっかりとした検証をするべきです」
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