女子アナ時代、パイをぶつけられ「オイシイ」 元フジ・高橋真麻の動画が波紋…「まさかの」コンプラ意識
セクハラ、パワハラのオンパレード
「高橋さんがこうした扱いを受けていたのが、港浩一前社長が手がけた『とんねるずのみなさんのおかげです』(1997年から『とんねるずのみなさんのおかげでした』)です。番組はセクハラ、パワハラのオンパレードで、笑いを取っていました。1992年には、当時56歳の女性出演者が、番組内でセクハラ的な発言を受けたとして、損害賠償を求め石橋貴明と番組プロデューサーを提訴するという“事件”も起こっています」(前出の放送ライター)
ちなみに、「マンスプレイニング」は特に報道番組や教養・情報番組で顕著だ。年配の大御所男性タレントがメイン司会を務め、脇を女子アナが固める。男性司会者が解説するニュースに関する考察を女子アナとアシスタント、そしてひな壇のタレントたちが「へーっ」と頷いて得心する、という例のパターンだ。こうした性別役割分業が日本のテレビ界では本当に多い。
一方、米国ではメディアにおけるジェンダーギャップを改善するための取り組みが進んでいる。内外のメディア事情に詳しいリサーチャーがこう紹介する。
「米国のある調査によると、女性の登場人物の割合は映画で約28%、ゴールデンタイムの番組では39%、児童向け番組では30%に過ぎないという結果が出ています。女性のリーダーシップを促進するため、ニュース専門放送局のMSNBCは先日、元ホワイトハウス報道官のジェン・サキ氏(46)が平日のゴールデンタイムの夜番組の司会を務めると発表しました。日本でもTBS系『報道特集』が元NHKの膳場貴子さん(49)をメイン司会に据えるなど取り組みを強めています」
もちろん、フジテレビも夜の報道番組「FNN Live News α」で堤礼実アナ(31)が月~木曜のメインキャスターを務めているが、女性がメインを務めている他局のニュース番組とは決定的な違いがあるという。
「『Live News α』では、堤アナの顔がドアップになって画面を埋めてしまう場面が頻繁に登場します。ニュースを読む堤アナの囁きが、人によっては艶っぽいホステス調に聞こえてしまうんです。あのアングルや演出にはどのような意図があるのでしょうか」(前出の放送ライター)
フジテレビの場合、番組内容よりも視聴率が取れそうな大物男性タレントのキャスティングを優先したため、こうした男性優位の番組が氾濫してしまった。改めて、番組の中身を精査する必要があるのかもしれない。
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