「ウルルン」ナレーションで親しまれた下條アトムさん 「もともとはスターだった」俳優としての姿【追悼】

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記者に追い回される“スター”

 俳優の下條アトムさんは声にも魅力があった。TBS系の紀行番組「世界ウルルン滞在記」のナレーションを1995年から12年にわたり担当。温かみがあって独特の抑揚がついた言い回しが親しまれ、「出会ったぁ」は、ものまねされるほどの名文句となる。

 アトムさんと同年生まれの芸能レポーター、石川敏男さんは振り返る。

「ナレーターは才能の一面。もともとはスターでした。1970年代から80年代初め、交際発覚や結婚と話題をまくたび私たちはその後を追い回し、普段の様子も雑誌のグラビアに載った。...

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