「『帝王教育』が十分になされていない」 悠仁さまに向けられる“最大の懸念”とは… 「師が不在で、宮内庁の責任も」
宮内庁の“不作為”
陛下は、およそ500年前に即位した後奈良天皇(105代)が、飢饉(ききん)や疫病が流行した時代、いかにして民衆に寄り添ってきたかについて、これまで会見でたびたび言及されている。
麗澤大学の八木秀次教授も、こう指摘するのだ。
「昭和天皇は東宮御学問所で、一流の学者から国史、倫理、憲法など幅広い科目の講義を受けて学ばれました。また上皇陛下は皇太子時代、教育係の小泉信三と一緒に読書をして語り合う経験を積まれています。ところが、そうした存在が悠仁さまにはうかがえません。皇位継承順位2位であられる悠仁さまが帝王学を修める体制を整えなければならないのは、他ならぬ宮内庁なのですが……」
そこには“不作為”が散見されるというのだ。
「あるいは、悠仁さまが自由に学ばれるご姿勢を大切になさっている秋篠宮さまが、特別な帝王教育を拒まれているのかもしれません。しかしこれは、国として将来のお世継ぎをどうお育てしていくかという、極めて公的な課題です。宮内庁は不作為を決め込まず、信頼に値する見識を持った年長者らを選出し、“指南役”として悠仁さまを導いていけるようサポートしなければなりません」(同)
「一連のバッシングについてご自身の言葉でお話しされれば……」
4月から大学生となられる悠仁さまが、ご自身のお立場を学ばれるには一刻の猶予もあるまい。そして、来たる成年会見でもその“チャンス”があるというのは、皇室解説者の山下晋司氏である。
「眞子さんの結婚に端を発した一連の秋篠宮家に対するバッシングを、悠仁親王殿下はどのように受け止め、そして向き合っていかれるのか。18歳とはいえ成年皇族としての記者会見ですから、この点をご自身の言葉でお話しされればいいと思っています。そのお話しぶりや内容から国民は、将来の天皇となられる方のお人柄に触れることができますし、ご本人にも世間の反応がダイレクトに伝わるでしょう。それが国民との“相互理解”につながっていく可能性もあります」
まさしく“実地の帝王学”というわけである。
前編【「好みの女性のタイプは新珠三千代」 秋篠宮さまの成年会見を振り返る 悠仁さまの会見は「愛子さまの立ち居振る舞いと比較される」】では、秋篠宮さまの成年会見について振り返るとともに、来月に控える悠仁さまの成年会見への“懸念”について紹介している。
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