「雅子皇后についての“ある表現”が消えていた」 天皇陛下のお誕生日会見、宮内庁担当記者が感じた“異変”
「適応障害についても問うたのですが…」
2月23日に65歳になられた天皇陛下は、それに先立つ同月20日午後、お誕生日に際しての記者会見に臨まれた。40分に及んだその会見では、近年“定番”となっていた、あるお言葉が消えていたという。
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【写真】スーツをビシッときめて…。2年間の英国留学を終え、帰国した際の雅子さま(1990年、成田空港)
まずは宮内庁担当記者が会見について説明する。
「今年は戦後80年であるため、戦争の歴史との向き合われ方、また成年を迎えられた秋篠宮家の悠仁さまのご成長ぶりに関するお尋ねなどとともに、われわれはご家族に関しても伺いました。例年と同じく、適応障害による療養生活を続けられる皇后さまのご様子についても問うたのですが……」
そこには、ある“変化”があったという。
「陛下は今回、皇后さまについて『これからも、体調に気を付けながら、できることを一つ一つ着実に積み重ねていってほしい』とだけ述べられました。毎年の会見で、皇后さまのご体調に言及なさる際に用いられてきた『いまだ快復の途上』『体調には波があり』といった表現が、一切見られなかったのです」(同)
ご体調が劇的に改善されたわけではなく……
雅子皇后のご体調が快復に向かわれているのであれば喜ばしいことこの上ない。しかし、宮内庁関係者によれば、ご体調が劇的に改善されたわけではないという。そうした雅子皇后のコンディションは、先に控える外国ご訪問にも影響を及ぼしている。
「両陛下は、7月前半にモンゴルを公式訪問される予定です。一方で秋篠宮家の佳子さまも、6月にブラジルを訪問なさる方向で調整が進んでいます。今年は日本とブラジルの国交樹立から130年という節目の年。ご訪問に先立ち3月には、国家元首であるルーラ大統領が国賓として来日する。佳子さまのご訪問は、その答礼でもあるのです」(宮内庁関係者)
「とてもお願いすることはできない」
ブラジルには世界最大規模の日系人社会が根付いており、両国のつながりが重要であるのは論をまたない。
「本来であれば両陛下によるご訪問が望ましいところですが、皇后さまにとって、ブラジルは極めてハードルが高い。政府専用機を使うとはいえ、南米との往復は大きなご負担となり、加えて国土は広大。ご視察先は全土に点在し、ご滞在中は首都のブラジリアのみならずサンパウロやリオデジャネイロなど、複数都市に宿泊せざるを得ません。全体の日程は2週間近くになると見込まれ、皇后さまの現在のご体調に鑑みれば、とてもお願いすることはできません」(前出の宮内庁関係者)
2月27日発売の「週刊新潮」では、雅子皇后のご体調問題について、識者の見解を交えながら2ページの特集記事で詳しく報じる。