「まだまだ事情聴取を受ける芸人は増えていく」 オンラインカジノの“軍資金”の源泉

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 2021年頃はコロナ禍によって、芸人の給料が増える、ある出来事があったという。

「コロナ禍をきっかけに吉本興業は、劇場公演のオンライン配信を増やしいきました。配信チケットの売り上げの数%が出演者に還元される契約ができ、これによって若手芸人たちの懐が潤っていったのです。9番街レトロに関しては、2021年以降も人気が上がり続けていますし、配信チケットの売り上げは上々です。地上波レギュラー番組のギャラなども増え、月100万超えクラスということは大いに考えられます。それだけ稼いでいたら、オンラインカジノの軍資金も十分に用意できていたでしょう」

 コロナ禍以降も芸人たちの配信バブルは継続しており、営業やテレビ出演より稼げる配信活動に力を入れる芸人も増えているのだという。

「最近では、吉本芸人が積極的にTikTok LIVEで配信しているのをよく見かけます。それには理由があり、YouTubeのスーパーチャット(投げ銭機能)は吉本に収益の数%を引かれてしまうそうなのですが、まだ吉本内でTikTok LIVEの収益分配に関するルールが定まっておらず、こちらの投げ銭はすべて芸人の懐に入るようになっているそうなんです。競馬好きと知られるあるM-1チャンピオンも、TikTokでの活動を頻繁に行っていますが、これも軍資金稼ぎのためなのかもしれません」

 オンライン配信活動によって稼いだ収益が、ギャンブルに流れていく。若手ですら“小金持ち”となっているこの時代、芸人界がオンラインカジノの闇に染まってしまったのも納得できる。

デイリー新潮編集部

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