ナショナルズ「小笠原慎之介」を待ち受ける指揮官は“熱血漢で鬼軍曹”…日本の“闘将”と似ている?

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奪三振率の数値が…

「選手へのコミュニケーション能力を地元メディアから疑問視されることは相変わらずですが、マイク・リゾGM(64)からの信頼は絶大です。マルティネス監督に見出された若手選手も実際に多いんです」(前出・米国人ライター)

 その若手の一人に、24年オフにスポーツ史上最高額となる「15年総額7億6500万ドル(約1147億円)」の契約をメッツと結んだフアン・ソト(26)がいる。故障者続出で苦しんでいた18年5月に2Aから大抜てきし、メジャー登録翌日からスタメン起用された。

 そんな「選手を見極める眼力」を持つマルティネス監督が小笠原をどう使っていくかも興味深いが、地元メディアの意見は厳しいものが多かった。「2年総額350万ドル(約5億4000万円)」での契約が伝えられた当初から先発ローテーションの最後の1枠である5番手を争うと見られていたが、地元紙「ディストリクト・オンデック」などは成長著しいミッチェル・パーカー(25)の当確を予想していた。また、同じく地元紙「フェデラル・ベースボール」も「小笠原はロングリリーフではないか」と報じていた。

「昨季、今永昇太(31=カブス)が15勝を挙げる活躍を見せたので、同じく左腕投手の小笠原に興味を持つメジャーリーグ球団も少なくありませんでした。でも、小笠原は空振りを奪う割合、奪三振率の数値が低いため、各球団とも途中で交渉を辞めてしまいました」(前出・同)

 ナショナルズとの契約が交わされた直後、選手のトレードや編成の情報に重点を置く「トレード・ルーマー」誌はこう伝えていた。

「ナショナルズは5年連続の負け越しのシーズンを終えたばかりだ。チームを前進させるには大胆な決断も必要だ。奪三振率はMLBの平均以下でも失点阻止率の高い小笠原を加えることは、理に適ったギャンブルだ」

 小笠原は昨季よりも二塁方向に上半身を捻る新フォームで調整している。直球の威力を増すためのマイナーチェンジだという。リゾGMは「投手は何人いても良い」とコメントしていた。指揮官が古巣と同じ激情家であれば、小笠原も早くチームに馴染めそうだ。

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