ネット炎上の主役が「素人」から「有名人」に回帰した理由…なぜネット炎上はいまだに“テレビが起点”なのか
結局テレビの情報が人気
ここ最近の最大級のネット炎上案件といえば、女性関連問題の報道を契機とした松本人志氏、中居正広氏の件だろう。また、芸人のやす子に対してXで「死んでくださーい」と誤爆引用リポストしたフワちゃんの件も記憶に新しい。これまでは、ネット炎上といえば、一般人の“やらかし”が大半だったが、最近は芸能人が増えている。これは結局ネットの影響力が、いまだに既存の大手マスメディア以下であるということの表れではないだろうか。
私(中川淳一郎)は元々2009年に出版した『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)で、テレビの影響力にネットは勝てない、と述べた。...