下水を採取して“感染状況”を把握…コロナにもインフルエンザにも効果絶大 世界が注目する日本人研究者の「下水疫学」
コロナ禍が過ぎ去った後も、インフルエンザ、サル痘、ヒトメタニューモウイルスなど、さまざまな感染症が日本を襲おうとしている。近年、これらの流行をどこよりも早く察知できる画期的方法が注目されている。コロナ禍で日本の若き研究者が世界に先駆け、下水による調査で感染症の流行を把握できると発表し、その研究を後追いする形で世界中のインフラ整備が進んでいるのだ。【山口亮子/ジャーナリスト】
コロナ禍のただ中にあった2020年5月、東京都が下水を採取して新型コロナウイルスを分析する試みを始めた。...