二所ノ関部屋の未成年飲酒、乱痴気騒ぎ、親方本人に聞くと… 相撲協会は「ふざけてやったとしても度を越している」

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「たばこはNGだが……」

【前後編の後編/前編からの続き】

 日本相撲協会の“理事長候補”として、角界の期待を背負う元横綱・稀勢の里こと二所ノ関親方(38)。愛弟子は昨年大関に昇進し、親方としてひと花咲かせたいところだろう。しかし、「週刊新潮」は二所ノ関部屋で未成年飲酒や“悪ノリ”が過ぎる力士同士の乱痴気騒ぎが行われていた証拠動画を入手した。果たして彼に親方としての素質はあるのだろうか――。

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 前編【「肛門に酒瓶を押し込み、それをくわえさせ…」 二所ノ関部屋の乱痴気騒ぎの証拠動画 「親方は面倒を見ることはない」】では、二所ノ関部屋で行われていた乱痴気騒ぎの模様と、部屋のガバナンス崩壊について詳報した。

 ここまで荒廃するほど、徹底的な“事なかれ主義”を貫く親方だが、

「たばこだけはNG。バレれば親方に叱られますが、隠れて吸っているのは一人や二人ではありません」(二所ノ関部屋関係者)

 本誌(「週刊新潮」)は昨年4月、大の里による未成年力士への飲酒強要を報じた。風呂場で酒を強引に飲ませ、酔いつぶれた未成年力士を見て、大の里は大笑いしていたというものだ。

 先に詳述した乱痴気騒ぎも、同じ根を持つと見て間違いあるまい。どちらも、親方の監督不行き届きが要因というほかないのだ。

友風に聞くと……

 さて、当事者たちは何を話すか。

 まず、移籍先の中村部屋から出てきた友風に声をかけて件の写真を見せると、血の気が引いたかのように顔面蒼白に。酒瓶を手にしているのが自分であると認めたものの、多くを語らない。

 代わって、当時、二所ノ関部屋の部屋付き親方だった中村親方に話を聞けば、

「二所ノ関部屋での出来事を自分が勝手に話すことはできません。当時お世話になったので、師に先んじてペラペラ喋るのは義理に反するんです。すみません」

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