「肛門に酒瓶を押し込み、それをくわえさせ…」 二所ノ関部屋の乱痴気騒ぎの証拠動画 「親方は面倒を見ることはない」
「弟子の面倒を見ることはない」
他と一線を画す方針は、部屋のホームページに掲げられた、親方のこんな言葉からも明らかだ。
〈「親方」とは、弟子の発掘から育成、床山や行司などの職種のマネジメント、さらにはファン・支援者の獲得等、相撲部屋の経営に関わる全ての責任者です。相撲部屋こそ、他のプロスポーツ同様に経営的観点を持ち、体系立てて行うことが必要だと強く感じています〉
およそ国技とはミスマッチな文言が並ぶが、そのガバナンスの実情について、
「親方は、まったく部屋の管理ができていないんです」
そうため息をつくのは、二所ノ関部屋関係者である。
「この部屋では、親方と弟子たちは“同じ敷地内”で暮らしてはいますが、“同じ屋根の下”で生活していません。別々の棟に住んでいるのです。親方は午前中に稽古をつけて昼飯を食べると、あとは“オフィス”にこもりっきり。弟子の面倒を見ることはありません」(同)
「排泄物が便器についたまま」
放し飼いにされた力士たちはといえば、
「布団は畳まない。ティッシュは拾わない。トイレは排泄物が便器についたままで、さながら公衆便所 。誰も掃除をしようとしません」(前出の関係者)
要は、教育がまったくなっていないわけだ。
「わざわざ親方の地元に部屋を新設したことからも分かるように、二所ノ関部屋は“地域密着型”を売りにしています。だから、支援者の農家は、部屋に新鮮な地元産の野菜を送ってくれるのですが、これも勝手口の前に置きっ放しです」(同)
後編【二所ノ関部屋の未成年飲酒、乱痴気騒ぎ、親方本人に聞くと… 相撲協会は「ふざけてやったとしても度を越している」】では、騒動について当事者、そして相撲協会に取材している。
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