「目黒雅叙園」休館に「オモウマい店」が仰天した理由 「ヒロミ」がバラしていた「宴会場収録」のウラ事情とは

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コストカットの知恵

「オモてなし」すぎで「オモしろ」くて「ウマい店」を紹介する「オモウマい店」は、2021年4月にスタートした日テレ屈指の人気番組だ。デイリー新潮は22年4月25日配信の「バラエティ『人気No.1』の『オモウマい店』 他の番組には絶対マネできない“芸当”とは」で、すでにバラエティ番組でトップになったことを報じている。

「現在もその人気は衰えていません。直近の2月18日の視聴率は10・7%で、もちろん同時間帯1位、前週も1位でした(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)。日テレのゴールデンで今、常時1位を取れるのは『有吉ゼミ』『世界まる見え!テレビ特捜部』『世界の果てまでイッテQ!』くらいですから、非常に重要な番組と言えるでしょう」

 そんな人気番組がなぜスタジオでなく雅叙園で、しかも“キレ”の前で収録しているのだろう。

「『オモウマい店』は愛知県の中京テレビの制作なんです。名古屋のスタジオで収録するとなると、人気者のヒロミさんや小峠さんを往復3時間かけて呼ぶのはスケジュール的に難しい。しかも、番組は取材VTRが大半を占めており、その間にMCやゲストの顔をワイプで抜くだけ。スタジオの全景が映ることは滅多にないので大丈夫なんです。コスト上、素晴らしい知恵だと感心します」

 とはいえ、中京テレビは日テレの系列局だ。日テレのスタジオを借りたらいいのでは?

「系列局とはいえ別企業ですからね。よその会社にはきっちりスタジオ代を請求することになります。だいたい200~300万円といったところでしょうか。この値段なら、外部のスタジオを使ってもあまり変わりません」

 では、なぜ雅叙園を?

好立地と放送局並みの設備

「何らかのコネがあって使用料が安かったのでしょう。ひょっとするとスタジオの10分の一くらいの費用で借りられたのかもしれません。さらに、雅叙園は目黒駅から徒歩3分という好立地にあります。中京テレビのスタッフがやって来るには、名古屋から品川で新幹線を乗り換えて、山手線で目黒まで7分というのも便利です。ヒロミさんのYouTubeを見る限り5台のデジカメはスタジオ用の大型のものではありませんから、品川駅から大型タクシー1台で運ぶこともできる。雅叙園での収録は17時過ぎには終わり、すぐに撤収して中京テレビのスタッフは19時半の新幹線で名古屋に帰るそうです」

 確かに立地は便利かもしれないが、撮影に不便はないのだろうか。

「出演者の移動も都内の各キー局から30分もかかりませんし、何より結婚式場ですから駐車場や控え室、メイク室も完備しています。放送局並みと言っていいでしょう」

 それが10月からは使えなくなるのだ。

「番組スタッフもビックリしたでしょうね。これから新たな会場探しに奔走しなければなりません」

 だが、希望がないわけではないという。

「現在、『オモウマい店』のクレジットに雅叙園の名は入っていませんが、協力テロップを入れることで快く貸してくれそうな宴会場やレストランはあるものです」

 さらに……。

「4月1日には、日テレ系列の大阪の読売テレビ、札幌テレビ、福岡放送、そして中京テレビの4社合同の持ち株会社・読売中京FSホールディングスが発足します。本社は汐留の日本テレビタワー内に置かれる予定で、これにより汐留のホールや生田や番町にある日テレのスタジオも格安で使えることになるはずです」

「オモウマい店」のスタジオ風景に変化があるか注目だ。

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