「カリブの怪人」に「高い身体能力」 スポーツ紙でよく見るステレオタイプな“定型句”(中川淳一郎)

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 球春到来。プロ野球もキャンプ入りし、関連する記事は百花繚乱。そんな中で「まだその言葉使っておるのか!」と驚いた例が一つありました。それは「カリブの怪人」。スポーツ報知電子版は、阪神の新戦力・ドミニカ共和国出身のラモン・ヘルナンデスについてこう書きました。

〈まさにカリブの怪人だ。34スイングで13発。最大5連発で、推定飛距離130メートル弾もあった。三塁を主戦場に一塁、外野も守れるドミニカンが、圧倒的なパワーを見せつけた〉

 なんでカリブ海周辺のパワーヒッターのことは「カリブの怪人」って言うんですか? 松井秀喜氏は「北陸の怪人」ですか? ヤクルトの村上宗隆は「熊本の怪人」ですか? 「火の国の怪人」はカッコいいな。...

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