「デヴィ夫人」新党結成で「テレビ出演」「CM」はどうなる? 「橋下徹」「石田純一」が緊急出馬表明でトラブルの過去も

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 2月12日、タレントのデヴィ夫人ことラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ氏(85)が政治団体「12(ワンニャン)平和党」の結成会見を行った。動物愛護活動家でもある彼女だから、代表に担ぎ出されたのはわからないではない。しかし、今夏の参議院選挙に自ら出馬すると語ったものだから、さあ大変……。

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 なぜ今になって新党を立ち上げるのか、デヴィ夫人はこう語った。

デヴィ:わたくしの人生は、戦争、敗戦、クーデター、動乱と、まさに波乱万丈でした。この度はそのわたくしが、人生の集大成として政界に一石を投じようと立ち上がりました。

――そして、自身も参院選に出馬するという彼女に、こんな質問が飛んだ。

記者:今インドネシア国籍でいらっしゃるので、帰化の申請をされているのか?

――言うまでもないが、参議院議員の被選挙権は満30歳以上の日本国民にしか与えられない。

デヴィ:仰るように、残念ながらわたくしはインドネシアの国籍です。しかし今、日本人に戻ろうとしまして帰化の申請をしております。日本国籍に戻った時点で、立候補しようと思っております。

 民放プロデューサーは言う。

「業界は大慌てですよ。新聞はもちろんテレビにも『政治的公正・中立』『不偏不党』の大原則があり、正式な出馬宣言があった時点で出演できなくなりますから」

 3月いっぱいで打ち切りになる「行列のできる相談所」(日本テレビ)は、レギュラー出演者たちの出馬宣言で数々の被害を被った番組として知られる。

出川とのコンビで人気

「史上最強の弁護士軍団の一人だった丸山和也弁護士は、2007年7月に行われる参院選に出馬することが放送の2日前になって判明し、番組スタッフは出演シーンのカット作業、それも間に合わない部分は黒塗りの作業を強いられたそうです。同年12月には同じくレギュラー出演者だった橋下徹弁護士が『20000%あり得ない』と言っていた大阪府知事選に出馬し、出演シーンのカット作業に追われたそうです」

 もっとも、最近のデヴィ夫人にレギュラー番組があっただろうか。

「現在、彼女にレギュラーと言えるような番組はありませんが、『世界の果てまでイッテQ!』(日テレ)では出川哲朗とのコンビが好評で、1月26日に放送された“諸国漫遊記inイタリア”は10・6%の高視聴率を記録しています(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)。2月16日には『千鳥のクセスゴ!3時間SP』(フジテレビ)にもゲスト出演しました。今後、出演予定だった番組のスタッフは頭を抱えているかもしれません」

 時折、問題発言で炎上することもある彼女が、なぜ番組に起用されているのだろう。

「彼女は数字を持っている、ということに尽きます。しかも、あまり高いギャラを要求しません。今の若い人は、彼女がインドネシアの大統領夫人だった時代など知らないはずですが、それを抜きにしても彼女は好かれているのです」

 だからなのか、CM出演は少なくない。

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