阪神を初の日本一に導いた「吉田義男さん」逝去 張本勲が明かす“忘れられないエピソード”
「今日の私がいるのは、吉田のおかげ」
今年で40年がたつ。1985年、阪神の21年ぶりの優勝と初の日本一は、ファンを熱狂させた。チームを率いた監督が吉田義男さんだ。選手時代はスピード感あふれる最高の遊撃手と呼ばれた。
吉田さんより年上の野球評論家、有本義明さんは振り返る。
「“捕るが早いか投げるが早いか”と絶賛された。身長は公称167センチ、実際はもっと低かった。小柄で肩も強いわけでなく、いかに早く送球できるか工夫。ゴロを両手で捕りに行き、グラブに収めたボールをすぐに右手に持ちかえた。...