「本気で石破さんを引きずりおろすつもりだ」 大物議員たちが“ポスト石破”を狙って動き始めた理由とは

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このタイミングで“反主流派”が動く理由

 このタイミングで反主流派がうごめき始めた理由は何か。

「首相の信任が厚い森山裕幹事長に権力が集中し“自分は蚊帳の外”と感じる議員が増えているのは事実」

 とは自民党ベテラン議員。

「森山さんは、年収の壁の引き上げや教育無償化を掲げる国民民主党、日本維新の会に譲歩を繰り返すばかり。いまや反主流派は“手柄は野党ばかり。これじゃ夏の参院選は戦えない”と不満を募らせている」

 石破氏は自民党派閥の裏金問題の真相究明に前向きの上、森友学園に関する文書の開示判決を受け入れるなど“安倍政治”との決別を進めていると伝わる。

「麻生派や旧安倍派は、安倍さんに批判的だった石破さんを目の敵にしてきた。その石破さんからの報復を恐れて“早く辞めさせろ”と焦っているんだよ」

“おろし”の動きが熱を帯びる一方で、党内中間派はあくまで冷ややかだ。

「誰が首相になっても参院選は厳しい。石破首相の国会答弁は丁寧で分かりやすいし、独自色も出てきた。いまは党内でもめてる場合じゃないよ」(中堅議員)

 またもコップの中の嵐。

週刊新潮 2025年2月20日号掲載

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