オンラインカジノ「令和ロマン・高比良」活動自粛なら広告塔になった「吉田麻也」は問題ないのか 広告代理店関係者が明かす「コロナ禍に増えたあこぎな売り込み」
通常案件より1.5倍くらい多かった報酬
この関係者の元にも、一時期、オンラインカジノ広告案件はよく持ち込まれたと言う。
「コロナ禍の時の売り込みはすごかったです。巣篭もり需要が増えると考えていたからでしょう。中堅以下の広告代理店が多く、直接オンラインカジノ業者が持ち込んでくる案件もあった。中には怪しい中国人もいましたね」(同)
通常案件より1.5倍くらい多い報酬が提示されたため魅力的に映ったが、カジノと聞いておかしいと思ったという。
「向こうは『無料版だから問題ありません』と言う。隠されているリスクについて全く説明しないのです。そんなわけがないと思って調べ、すぐに無料版なんてまやかしに過ぎないと気づいて断りました。コンプライアンスをまともに考えている企業ならすぐに気づいたこと。広告を流したメディア、広告塔になった著名人らは目先の金に目が眩んだとしか思えません」(同)
元SKE48の松井珠理奈も
広告塔になっていたのはサッカー選手ばかりではない。スポーツ選手では大相撲の元大関の把瑠都氏、芸能人では元SKE48で女優の松井珠理奈、お笑いグループ「ジャングルポケット」の元メンバー・斉藤慎二などの名前が上がっている。
「著名人の勧めに従って無料版から有料版へと誘導され、違法ギャンブルのカモにされた人の中には、自己破産したり、職を失ったり、家族離散の憂き目にあった人も大勢いるのです。高比良さんが活動自粛に追い込まれるならば、彼らにもちゃんと責任が問われるべきです」
民放関係者によれば、オンラインカジノの広告を流していた局内では「なんでこんな案件を通したんだ」と大問題になっているという。
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