一流女優たちはなぜ「大胆ファッション」をいとわないのか 綾瀬はるかに憧れる一般人が要注意のポイント四つ
特別なセレモニーだからこそ、華やかなファッションに注目が集まるものです。ましてや大好きな俳優が、サービス精神旺盛なスタイルで登場すれば、私もそういう格好をしてみたい、と憧れる人もいるかもしれません。
一般人が注意するポイント
そういう方がパーティや結婚式に出席する前に、いくつか念頭に置いていただきたいポイントを挙げましょう。これを知っておけば、どんな服装であっても上手に着こなすことができ、恥をかくことも、相手に失礼になることもありません。
1 ドレスコード
その場でどのような服を着ることが認められるか、を指定する「服装のルール」です。ドレスコードは職場のみならず、式典やパーティやレストランに課されていることがよくあります。パーティに招待されると、フォーマルウェアやスマートカジュアル、または白を着用、などと指定されることがあり、不明な場合は確認することをお勧めします。たとえば、ロンドンのリッツホテルでは今もなお厳しいルールがあり、短パン、スニーカー、スポーツウェアなどの着用は禁止されています。
結婚式にゲストとして出席する時は、花嫁を一番美しく際立たせることをわきまえ、白色は避け、本来、黒も控えるように言われています。でも黒は実際、ファッション性の高い色なので、ブラックドレスで出席する人も最近は見かけ、アクセサリーなどで華やかに彩っています。
アカデミー賞などのドレスコードはフォーマルウェア。男性はブラックタイ(黒のスーツと蝶ネクタイ)、そして女性はロングドレス(イブニングガウン)を着用します。
一方、毎年6月に開催される、英国王室主催の競馬、ロイヤルアスコットのロイヤルエンクロージャー特別観覧エリアでは、フォーマルの中でも、大変厳しいドレスコードが定められています。
男性は黒かグレーのトップハットにモーニングを着用。日本でアスコットタイと呼ばれるスカーフ風のタイは禁じられ、通常のネクタイを着用の上、革靴も靴下も黒に限定されます。
女性は頭上10センチ以上接している帽子を着用、肩ストラップ幅は2.5センチ以上で、ドレスは膝丈以上の長さが義務付けられています。昨今はパンツスーツ姿で出席できるようになったものの、上下同じ色と素材のもののみが認められています。
ドレスコードを知っていれば、事前に準備ができるので不安になる心配がありません。場違いな服装で現れて恥をかくことはなく、最悪、入場を断られる事態も避けられます。
2 姿勢
無視されがちな要素、それは姿勢です。どんなに美しいお肌やおしゃれなヘアスタイルで決め、見事な服装で現れても、姿勢が悪いと全てが台無しになります。最近は長時間、携帯を使用したり、かがんだ姿勢でデスクワークをしたりするライフスタイルが定着し、若い10代、20代の人ですら、首や背中から前屈みの人が目立つようになりました。健康に悪いのは言うまでもありませんが、目線が下がり上目遣いになり、二重顎にもなりがち。自信がなく、疲れても見えます。それだけでなく、服に余計なシワができ、お胸の位置は下がり、ウェストはその分太くなり、実年齢より年を取って見える、という残念な結果になります。直立したとき、横から見て、頭のてっぺんから耳と体の中心で一本線が描ければ、良い姿勢であることが明確になります。
3 歩き方
静止状態では背筋をまっすぐ伸ばして素敵なのに、一旦歩き出したら背中を丸めて、下を向いてひょこひょこ歩く人がいます。膝を曲げたまま歩いたり、膝が擦れることなくO脚で歩いたり。これは一般人に限らず、芸能人の中でも見かけることがあり残念です。「静」の時も「動」の時も常に、自分が望むベストな姿勢を保ちたいものです。
4 長所は見せ、そうでもないところは目立たせないように
モデルでさえ完璧な体形ではありません。全てスタイリングという手法で体のバランスを取ります。良い箇所を引き立て、そうでないところは、視線がいかないよう工夫する方法です。例えばはやっているからといって、お腹や足の部分がシースルーになっているドレスを着た場合、その箇所が自分の長所でなくても、そこに視線が集まってしまいます。セレブの中にもシースルーを着ることで、O脚や立派すぎるふくらはぎに注目が集まってしまうケースが見られますが、とっても残念です。
誰にでも簡単に取り入れられる、ちょっとした工夫で、どんな時でも自分らしい美しさが引き立つファッションを楽しみたいものですね。
[2/2ページ]