朝ドラ「おむすび」ワースト危機は「あんぱん」にも波及? 「ウェルかめ」「ちむどん」の次作も低調スタートだった

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 現在放送中のNHKの朝ドラ「おむすび」の平均視聴率が歴代ワーストを更新しそうだ。最終回までまだひと月以上あるが、早くも3月31日にスタートする次作「あんぱん」に期待が集まっている。ところが、過去のデータを見ると暗雲も漂っているとか……。

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 国民的アニメ「それいけ!アンパンマン」(日本テレビ)の原作者で漫画家のやなせたかし氏とその妻・小松暢氏をモデルとするのが次の朝ドラ「あんぱん」だ。脚本はNHKの朝ドラ「花子とアン」や大河「西郷どん」、テレビ朝日の「ドクターX~外科医・大門未知子~」や「ザ・トラベルナース」などで知られる中園ミホ氏のオリジナルだ。

 ヒロイン・朝田のぶを今田美桜が演じると発表されたのは昨年2月。まだ前々作の「ブギウギ」が放送中だった。デイリー新潮は昨年8月7日配信の「『虎に翼』放送中なのに…来春スタート『あんぱん』が出演者を続々発表 ヒロイン・今田美桜が霞むほどの“豪華キャスト”とは」で、早め早めにキャストを発表していったことを報じた。民放プロデューサーは言う。

「まだ放送開始前で出演者も未発表だった『おむすび』を追い抜くようなペースでキャストが発表されました。しかも、ヒロインの夫・柳井嵩に北村匠海、妹は河合優実で、父親は加瀬亮、母親は江口のりこ、祖父は吉田鋼太郎、祖母は浅田美代子。さらに、嵩の母親は松嶋菜々子で父親は二宮和也、伯父は竹野内豊で伯母は戸田菜穂……。『あんぱん』はNHKの放送100年に重なることもあるのか、映画並みの豪華キャストでした。『おむすび』を制作するNHK大阪放送局としては迷惑な話だったでしょうね。キャストで比べると可哀想になってしまうほどでしたから」

初回視聴率ワースト1位&2位

 その「おむすび」は今、視聴率で苦戦している。このままでは2009年後期の「ウェルかめ」が記録した歴代ワーストの平均視聴率13・5%(ビデオリサーチ調べ:関東地区・世帯:以下同)を更新しそうな勢いだ。それだけに次作「あんぱん」に期待が集まっているのだが……。

「『おむすび』とは異なり『あんぱん』のモデルは広く知られた人物です。しかも、脚本の中園氏は朝ドラの経験もあるヒットメーカーな上に豪華キャストですから、当然、期待は高まります。もっとも、朝ドラの場合は、前作が低視聴率だと、次作の初回や1週目の視聴率に悪影響を及ぼすことがあります」

 どんな悪影響だろう。

「平均視聴率ワーストの『ウェルかめ』の最終回は13・3%で、次作『ゲゲゲの女房』の初回は14・8%と、初回視聴率としては歴代ワーストです」

「ゲゲゲの女房」は漫画家・水木しげるの妻・武良布枝の自伝エッセイを原案に制作され、ヒロインは松下奈緒、その夫役は向井理だった。初回こそワースト記録だったが、6月に入ると20%超、最終回で番組最高の23・6%を記録するなど視聴率は右肩上がりで、平均は18・6%。低迷していた朝ドラを建て直したとも言われる人気作となった。

「ちなみに、初回視聴率のワースト2位は07年前期の『どんど晴れ』(主演・比嘉愛未)の14・9%。前作は『芋たこなんきん』で、主演の藤山直美は朝ドラ史上最年長ヒロインとして話題にはなりましたが、平均16・8%と当時としては低視聴率に終わりました。これに引きずられるように、『どんど晴れ』も低空のスタートを切りました。もっとも、最終的には平均19・4%と20%に迫る数字を残しました」

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