市川実日子「ホットスポット」大好評で強まる「バイプレイヤー」→「主役」の流れ 業界が注目する“次の抜擢候補”とは
“貞子”と“阿佐ヶ谷姉妹”
「“不幸が似合う女優”と言われた木村多江(53)は、1999年1月期の『リング~最終章~』(フジ)と同年7月期の『らせん』(同前)で貞子を演じました。単発ドラマに主演することはありますが、民放の連ドラでは2017年の『ブラックリベンジ』(日テレ/読売テレビ制作)に主演した程度。他の主演作は21年のNHKドラマ『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』でお笑いコンビ・阿佐ヶ谷姉妹の渡辺えり子を演じたくらいだと思います。脇役にしておくには惜しい存在です。そして、映画『らせん』で貞子を演じた佐伯日菜子(47)は、97年のテレ東の連ドラ『エコエコアザラク』で話題となりましたが、その後、主演作がありません。もっとも、彼女は映画に引っ張りだこですから、連ドラの主演は控えているのかもしれません」
木村とともにNHKの「阿佐ヶ谷姉妹~」にW主演した安藤玉恵(48)も有力という。
「彼女は劇団・ポツドールの看板女優でしたが、09年10月期の『深夜食堂』(TBS/毎日放送制作)で演じた踊り子のマリリンや、13年前期の朝ドラ『あまちゃん』では北三陸観光協会の職員など印象に残る役を演じることが多い。木村と安藤を主演に持ってきたNHKには頭が下がりますが、それが『阿佐ヶ谷姉妹~』だけではもったいない」
現在放送中の朝ドラ「おむすび」でヒロインの母親役を演じる麻生久美子(46)も脇役ばかりだ。
「彼女が主演した連ドラは15年1月期の『怪奇恋愛作戦』(テレ東)くらい。木村同様、不幸を背負った女優と思われがちでしたが、『時効警察』シリーズ(テレ朝)でのコメディエンヌぶりや、映画『翔んで埼玉』や朝ドラ『おむすび』でときおり顔を出す元ヤンキャラなどの新境地もあり、主役も演じることができそうです」
朝ドラでヒロインを演じたことがあるのに、民放では脇役ばかりという人もいる。
「00年前期の朝ドラ『私の青空』で、2500人が参加したオーディションでヒロインを勝ち取ったのが田畑智子(44)です。TBSの『向田邦子シリーズ』の常連でもあったように、実力は折り紙つき。ところが、民放では単発ドラマの主演はあっても連ドラの主演はないはずです。京都の老舗料亭で生まれ育ったお嬢様だからなのか、欲がないのがいいところでもあり惜しい気もします」
以上、6人の女性版バイプレイヤーズから主演を掴むのは……?