「ウルトラマンアーク」劇場版 監督に「美しいものを撮りたい」と言わしめたユウマとシュウ、二人の進化
羽ばたいていく二人
設定上はシュウが2歳上の設定だが、戸塚と金田は同い年。年末年始にはショーへの出演も連日こなし、さらに仲を深めたという。歴史あるシリーズ作品への出演を通じた感想を問うと、
「長年続くシリーズの一端を担うだけでも大きな価値がありますが、まずは劇場版までをきちんと最後までやり通すことが、僕らにできる使命だと信じています。作品のキャッチコピーに『走れユウマ!』とありますが、しっかり前を向いて走り、僕も前へと進んでいく。たまには後ろを振り返りつつも、進むことが大事で、それが作品にとってもいい結果につながると思っています」(戸塚)
「作品には、優しさにあふれた現場の雰囲気が滲み出ていたと思います。現実の人生でも本当に忘れてはいけない体験、作品だったと思います。初めてのレギュラー出演作品が『ウルトラマンアーク』で本当に良かった。その初心を忘れず、これからはその恩返しのような気持ちで過ごしていければ」(金田)
やり切ったけど「走れタカノリ!」
初のシリーズメイン監督を務めた辻本監督は、やり切った気持ちがあるという。
「思い入れたっぷりにやったから、俺のウルトラマンはできちゃったみたいな感覚。メイン監督として劇場版というご褒美までもらい、本当に満足しているし、大事な作品になった。ウルトラマンシリーズって、ありがたいことに何十年と生き残っていくシリーズなので、僕がこの世からいなくなって灰になったとしても作品が残る。 それを思うとやり切った感がすごくあるんです。次に進まないとダメですね。それこそ『走れタカノリ!』と自分に言わないと(笑) 」
とはいえ、数年後に、再びシリーズメイン監督のお鉢が回ってくることも大いにありそう。「劇場版を見たら、またテレビ作品全25話が見たくなるはず」と三人が口を揃えるウルトラマンアーク。映画のあとに見直せば新たな発見もいろいろありそうだ。