「大麻グミ」の次は「薬物の染み込んだ紙」にハマった20代OLの告白…口に含むと「理由もなく笑いが止まらなくなる」「目が冴えすぎて不眠にも」

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 若者の間で脱法ドラッグの濫用が止まらない。1年程前に社会問題化した「大麻グミ」は規制がかかり流通が途絶えたが、代わりに出回り始めたのは「合法紙」と呼ばれる薬物が染み込んだ紙だ。2カ月前に初めて購入してハマったという20代OLに話を聞いた。

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1年前までは「脱法大麻」にハマっていた

「大麻グミの倍くらいの効き目がある感じがします。一回入れると12時間くらい覚醒して眠れなくなってしまうので、平日はやらないようにしています」

 こう「合法紙」の効用を語るのは、某一流企業に勤務するA子さん(20代)だ。合法紙とは禁止麻薬LSDの効用に似た成分が染み込んでいる紙。入っている成分は指定薬物に加えられていないため、「捕まらない合法ドラッグ」という意味で“合法”と呼ばれている。一回の使用分はおよそ1センチ四方で、口に含み舌下吸収で摂取する。

 A子さんが「デイリー新潮」のインタビューに答えるのは今回で2度目である。1度目は2023年11月、「大麻グミ」が社会問題化していた時だった。

 あの時はリキッドタイプやクッキー、グミなどありとあらゆる「脱法大麻製品」を使用してきた経験を明かしてくれた。(詳しくは関連記事【規制前の「脱法大麻」を毎月1万円、楽天でポチる20代有名私大卒OLの告白「大麻グミは本物の50%くらいの体感。3万円分買い足しました」】を参照)

 A子さんは学生時代、アメリカ留学して本物の大麻を使用した経験がある。社会人になってからは国内で違法薬物に手を出したことはなかったが、ニュースで脱法大麻の流行を知り、興味本意で手を出してしまったのだった。

効き目を感じなくなった

「HHC、HHCO、THCO、HHCH…。ほぼ全ての脱法大麻を試しましたが、グミが流行したHHCHが一番効きました。本物の大麻に近いものがありました」

 これらの横文字は大麻に類似した効用を持つ成分を表しており、A子さんが利用していた当時は未規制で購入可能だった。今では全て指定薬物に加わり、売買はもちろん所持や使用も罰せられる。

 その後、1年くらい脱法ドラッグから遠ざかっていた時期があったという。

「規制される度、新たに出回る新成分を購入する繰り返しだったのですが、最後の方に買った新製品はほとんど効き目を感じなくなってしまったのです。リキッド一本で1万5000円くらいしますからね。馬鹿馬鹿しくなって、次第に手を出さなくなりました」

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