「問題は彼の政策ではなく、傲慢さ」 英国政府が最も注目した政治家・小沢一郎 機密ファイルを読み解く
「壊し屋」と忌み嫌われる一方で熱烈な信奉者もいる。わが国の政界を席巻し続け、今も独特の存在感を放っているのが小沢一郎(82)だ。その小沢を“友邦”英国はいかに観察し、評価してきたのか。封印が解かれた英国立公文書館の機密書類を徳本栄一郎氏が読み解く。
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駐日英国大使館は皇居の目の前、半蔵濠に面している。正門を入ると、英王室の紋章を掲げた建物がある。周囲は桜の木が植えられ、都会の喧騒(けんそう)を忘れさせる静けさだ。
この敷地は、明治維新直後の1872年、明治政府の好意で貸し出された。...