女性アナ“退社人数”から読み解く「民放」各局の企業風土 働きやすい“ホワイト職場”は意外にも

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TBSも…

 フジの問題を受け、他局は独自に調査を開始したというが、似たような“接待文化”があったと囁かれるのが、TBSとテレビ東京だという。

「フジほどひどくはなかったようですが、うちは担当した番組のタレントとの食事会があり、さらに、人脈を広げたい女性アナは芸能関係のセクション担当者の会食に顔を出していたそうです」(TBS局員)

 そして、テレビ東京は元エースだったフリーの大橋未歩アナ(46)が21年11月8日、アシスタントを務めていたTOKYO MXの情報番組「5時に夢中!」にて、テレ東時代の接待について「言葉は悪いですけど、本当に生けにえだと思ってた時期もありました」などと、悲痛な表情で語っていた。

 2局のうち、TBSを00年以降の入社組で見ると小林麻耶(45)、お笑いコンビ・ナインティナインの矢部浩之(53)の妻・青木裕子(42)、女優として活躍する田中みな実(38)、女優・コラムニストとして活躍する宇垣美里(33)ら、16人が退社しているが、18年以降の入社組での退社はいない。

 一方のテレ東。以前は毎年アナウンサー職を採用していたわけではなく、ほかの民放キー局に比べてアナウンサーの人数は少なかった。しかし、00年以降では16人が退社。大橋アナの他、元モーニング娘。という輝かしい経歴を引っ提げて入社した紺野あさ美(37)らに加え、コロナ禍に入った20年以降ではエース候補だった鷲見玲奈(34)、ベテランの松丸友紀(43)、ともに19年入社でタレントして活躍中の森香澄(29)、池谷実悠(28)ら9人が退社している。この緊急事態を打開すべく、昨年10月、元TBSの情報番組のお天気キャスターだった嶺百花(24)と元山形放送のアナウンサーだった山本倖千恵(25)を中途入社させ戦力を補強した。

「TBSの青木さんや田中さんは共演した芸能人たちからも大人気で、青木アナは矢部さんと結婚しました。今のTBSでは田中アナと同期の江藤愛アナ(39)が絶対エースとして活躍し、田村憲久元厚労相(60)を父に持つ田村真子アナ(29)も成長を遂げました。TBSに比べて人数も少なく仕事量が多いテレ東の女性アナの退社が相次いだのは納得。とはいえ、中途での人員確保とは、他の民放キー局に比べたら自由な社風のテレ東ならではないでしょうか」(前出・放送担当記者)

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