伝説のグループ「CoCo」はなぜ、「解散」という形を選んだのか「大充実のアイドル人生」

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30歳で違う道に

 でも、(明石家)さんまさんや上沼恵美子さんといった大御所の方々と一緒に仕事をしていると、やっぱり楽しいんですよね。ただ、収録が終わると、また自分を否定するような気持ちが湧き上がってきて、「何も貢献できなかった」と自己嫌悪に陥ることも多かったです。

 それで、30歳で芸能界を辞めることを目標に、24歳くらいの時から新しいことを学ぼうと思い、ケーキ教室に通ったり、進学先を考えたりと、将来のために準備を始めました。

 結局、30歳で芸能界から一時、退くことにしました。その決断をすることは、本当に大変でしたね。16歳からずっとその世界しか知らなかったから、辞めた後の自分がどうなるかなんて想像もできなかったんです。

 ただ、芸能の世界にいても自分が活躍する姿を1ミリも想像できなかったから、違う道に進んだほうがいいと思いました。このままだと、本当に人生取り返しがつかないことになるから、1度全部リセットして学校に行こうと思ったんです。

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 第6回【「なぜ、アイドルだったことを使わないんですか?」 “恩人”社長の言葉は「目からうろこでした」】では、芸能界を一度離れた宮前の仕事について語っている。

宮前真樹
1973年、東京都出身。89年、アイドルグループ「CoCo」のメンバーとしてデビュー。94年にグループ解散後は、タレントとしてバラエティ番組などで活躍。2004年から芸能界を離れ、料理研究家として活動する。

デイリー新潮編集部

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