オーディションからわずか3カ月…伝説のアイドルグループ「CoCo」が誕生した瞬間

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ショートカットのワケ

 課題曲は南野陽子さんの「話しかけたかった」、プリンセスプリンセスの「ダイヤモンド」、工藤静香さんの「恋一夜」など、全部で4曲ありました。何が起きているのか全くわからないまま歌ったのを覚えています。

 その夜、家に帰ると、フジテレビから電話がかかってきて、「フジテレビの夏のキャンペーンに出るメンバーに選ばれたので、明日来てください」と言われました。翌日、訳がわからないまま行くと、乙女塾1期生が3人、2期生が3人の計6人がいて、そこで「あなたたちはグループです」と言われました。それが「CoCo」だったんです。

 最初は6人でしたが、2期生の1人が学校の事情で辞退して、5人でデビューすることになりました。その時点では、CDデビューすることなどは何も言われていませんでした。ただ、夏のキャンペーンのイメージガールとして選ばれ、後ろで流れる歌を歌うグループとして集められました。

 はじめから、デビューありきだったわけではありません。レコーディングを重ねて、気づいたらCDデビューが決まっていたという感じです。最初のオーディションを受けてからCDデビューまで、わずか3カ月ほどでした。

 デビュー当初、私はショートカットでした。でも、オーディションを受けた時は髪が長くて、乙女塾1期生の時も髪は長かったんです。番組に出始めて2カ月くらいした時に、乙女塾の衣装を担当していたスタイリストさんに「真樹ちゃん、髪を短くした方が似合うと思うよ」と言われ、地元の駅前の美容室で勝手に髪を切ってしまったんです。

 その後、「ショートカット」のイメージが定着して、「辞めるまでは、絶対に髪は伸ばしてはいけない」と言われていました。グループ内での髪型のバランスもあったかと思うのですが、ジャケ写の撮影の時も、私だけ先に呼ばれて、髪の毛をすごく短く切られました(笑)。

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 第1回【S席は30秒で完売…伝説のグループ「CoCo」宮前真樹、アイドル仲間とステージに立つ今】では、最新の活動を詳細に語っている。

宮前真樹
1973年、東京都出身。89年、アイドルグループ「CoCo」のメンバーとしてデビュー。94年にグループ解散後は、タレントとしてバラエティ番組などで活躍。2004年から芸能界を離れ、料理研究家として活動する。

デイリー新潮編集部

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