オーディションからわずか3カ月…伝説のアイドルグループ「CoCo」が誕生した瞬間
宮前真樹インタビュー第3回
高校2年生の時、フジテレビが主催する「乙女塾」の第1期のメンバーに選ばれた宮前真樹(52)。当時、夕方から放送されていた「パラダイスGoGo!!」に出演した。番組は、毎週オーディションがある厳しい世界だったという。その中から、伝説のアイドルグループが2つ誕生する。「CoCo」と「ribbon」である。「CoCo」のメンバーに選ばれた宮前が当時の様子を明かす。(全6回の第3回)
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【写真】当時から「美少女」だった宮前真樹の幼少期、10代、20代、30代。初々しい「水着」ショット、デビュー前の「三つ編み」姿も
オーディションで選ばれた1週間後くらいに、合格した40人くらいが、フジテレビの会議室に集められて、「乙女塾1期生、おめでとうございます」と言われました。番組(パラダイスGoGo!!)の日程が発表され、最初にテレビに出る10人も発表されたんです。私はその中に入ることができました。
フジテレビの人から「おニャン子クラブは『タレントさん』。でも、あなたたちは乙女塾の『塾生』だから」と言われました。乙女塾では、挨拶の仕方も厳しく教えられたんです。例えば、「お疲れ様でした」という言葉を、ほかのタレントさんと同じレベルで使ってはいけませんでした。番組が終わったら「ありがとうございました」と言って、帰るように指導されたんです。
最初のほうは、毎週末がレッスンの日でした。歌手コース、俳優コース、タレントコース、モデルコースと、それぞれのコースに異なる先生がいて、1時間から2時間ほどのワークショップが行われました。最後にダンスレッスンがあり、全員が集まって1時間くらいダンスをしました。
レッスンが終わった後には、全員体育座りをして待ちます。その後、「来週のテレビ出演者を発表します」と言われるんです。毎週ドキドキしながら、その結果を待ちました。テレビに出る10人は固定ではなくて、毎週オーディションで選ばれていました。
乙女塾では、1期生は3カ月で終わりとなり、次は2期生、3期生と入ってきました。番組の方からは「3カ月で終わったら、あなたたちは普通の学生に戻るんだから。そんな気持ちでやりなさい」と言われていて、私たちも3カ月を思い出作りのような気持ちで過ごしていました。
乙女塾1期生の卒業が近づき、2期生のオーディションが始まった頃です。番組が終わった後、リハーサル室に戻ると、ピアノが置いてあって、歌の先生が待っていました。「みんな順番に1曲歌いなさい」と言われ、1期生全員が歌うことになったんです。
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