バイト感覚で応募した「フジテレビ」オーディション まさかの「レオタード審査」に仰天

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タレントコース

 私はお母さんと一緒だったんですけど、お化粧もしたことがなくて、完全にノーメイクでした。ほかの女の子に圧倒されすぎて、すごく緊張しました。

 フジテレビ通りには、オーディションがあるという情報を聞きつけたカメラ小僧たちがいて、めぼしい人を見つけて声をかけて、写真を撮っていました。でも、私はスルーされて誰からも声をかけられなくて ……笑。「あ、私、受からないんだろうな」って感じて、オーディション前から「もうダメかもしれない」と思っていました。

 フジテレビの受付では、歌手コース、俳優コース、モデルコース、タレントコースと4つのコースがあって、「どのコースを受けますか?」と聞かれました。

 私はアイドルになりたかったから歌手コースを受けたかったんですが、でも実際には歌がそんなに得意ではないという自覚があったんです。「でも、女優でもないしな」って思って、「ええ……」って言っていると、その係の人が「じゃあ、タレントコースね」と言って、タレントコースに振り分けられました。

 オーディション会場は大きなスタジオで、椅子が並べられていて、プロデューサーの人たちが長椅子に座っていました。そこに10人ずつぐらいが呼ばれて、名前を言って、質疑応答が始まりました。

 その日のうちに、オーディションは2次審査、3次審査と進んで、流れ作業のような中でドンドン落とされて、人が絞られていきました。審査は4次か5次くらいまでありました。最初は1000人以上いたんですが、最後には大きなリハーサル室に、100人くらいが残されたと思います。

 途中、レオタードを着る審査もありました。そんなこと、誰も聞いてなかったので、みんな驚いていました。大きな段ボール箱が目の前に運ばれてきて、「中にレオタードが入っているので、各自、自分のサイズを見つけて着替えてください」と言われました。私は緑色の七分袖みたいなレオタードを着ました。

 レオタード審査では、10人ずつ呼ばれて、また名前を言って、将来どうなりたいかを聞かれました。中には、「ちょっと1曲、歌ってみて」と言われる子もいて、私の隣がribbonの松野有里巳ちゃんだったんですが、有里巳ちゃんも「歌ってみて」と言われていました。

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