イケメン力士・翔猿からパワハラを受け、脱毛症に… 「命を落としかねない稽古」の実態
「責任は親方にある」
現在、追手風部屋は翔猿のほか、関脇大栄翔(だいえいしょう・31)と遠藤(34)という2名の幕内力士を抱え、さらに3名の十両を擁する。前出の協会関係者が言う。
「過去には、元関脇追風海(はやてうみ・49)や元小結黒海(こっかい・43)も輩出。そんな追手風親方を名伯楽だと評する声もありますが、やや微妙です」
どういうことか。
「実績を残している力士のほとんどは埼玉栄高校や日本大学の相撲部出身です。日大出身の追手風親方は、母校はもちろん、日大OBである埼玉栄高の山田道紀監督(59)ともツーカーの仲。これらの強豪校で育った見込みのある力士を優先的にスカウトできるので、結果を出せるのは当たり前ともいえるわけです」(同)
部屋の状況を悪化させている遠因は、親方の姿勢だという。
「イジメに見て見ぬふりを決め込んでしまう。それは親方に三役経験がないからです。番付が何よりモノを言う角界で、現役時代、大翔山(だいしょうやま)として最高位が東前頭二枚目にとどまった親方は、実績で翔猿に追い越された形。だから強く叱れないのでしょう。翔猿の振る舞いを許した責任が親方にあるのは間違いないと思います」(同)
協会は事態にふたをしたい?
他方、気になる情報も。
「協会は翔猿には厳重注意処分で終わらせようとしているとも。だとすれば、事態にふたをしたいのだと考えざるを得ません」(前出の協会関係者)
これまで幾度も疑われてきた角界の“自浄能力”がまた、試されている。
前編【「ナプキンと女物のパンツを買ってこい!」 イケメン力士・翔猿の凄絶パワハラ 付け人の顔面を蹴り上げる暴行も】では、翔猿による付け人へのパワハラの実態について報じている。
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