イケメン力士・翔猿からパワハラを受け、脱毛症に… 「命を落としかねない稽古」の実態

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「親方は翔猿をかばおうとして……」

【前後編の後編/前編からの続き】

 角界を代表する“イケメン”として高い人気を誇る、東前頭二枚目の翔猿(とびざる・32)。麗しくもりりしい顔立ちとは裏腹に凄絶なパワハラ気質の持ち主で、付け人が次々に辞めていくというから聞き捨てならない。かくて相撲協会に告発があり、彼は聴取を受けるに至った。

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 前編【「ナプキンと女物のパンツを買ってこい!」 イケメン力士・翔猿の凄絶パワハラ 付け人の顔面を蹴り上げる暴行も】では、翔猿による付け人へのパワハラの実態について報じた。

 フィジカルとメンタル両面での弟弟子への悪行。かくて翔猿は、ついに“当局”の聴取を受けるに至った。

「昨年末、相撲協会のコンプライアンス委員会に告発が寄せられたんです」

 と、日本相撲協会関係者。

「翔猿のことを見かねた者が声を上げたということでしょう。告発を受けて1月29日、追手風部屋に所属する元付け人3名と、薩摩翔を含めた現役の付け人2名が相撲協会のコンプラ委員会に呼ばれたようです。そこで翔猿のイジメやパワハラの実態について話を聞かれ、ほどなく翔猿と追手風親方(58)も呼び出されて聴取を受けたとみられます。しかし、親方は翔猿をかばおうとし、薩摩翔に冷たく当たっているといわれています。告発をもみ消そうとする意図があるとは思いたくないのですが」(同)

翔猿本人に聞くと……

 さて、こうした件について、当事者は何と答えるか。

 まずは今月2日の昼前、自宅から目と鼻の先にある追手風部屋まで歩いて向かおうとする翔猿に聞いた。

――協会のコンプラから呼ばれた?

「いまは急いでいるので」

――4名もの付け人が辞めていると聞きましたが。

「辞めた? ウチの部屋を、ですか? そんな事実はありません」

――薩摩翔も付け人を辞める予定ですか。

「あっ、それは分からないです」

 翔猿はそう言いながら、逃げるように追手風部屋に入っていった。

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