「あそこまで健闘するとは正直意外」 クジ引きで落選「亀田興毅」が“会長選”で善戦した理由
「あそこまで健闘するとは正直意外」
〈西日本協会選 とりあえず数年安泰でよかった〉
と、SNSのストーリーに呟いたのは、元3階級王者で「KOBE長谷川ボクシングジム」会長の長谷川穂積氏(44)。今月9日に行われた西日本ボクシング協会の会長選挙に立候補した、同じく元3階級王者・亀田興毅氏(38)の落選を踏まえての発言だ。
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現役時代に“亀田劇場”と称された、パフォーマンス先行ボクサーへのアレルギーはいまだに根深い。
しかし、協会関係者は、
「いや、あそこまで健闘するとは正直意外でした」
会長選には、3選を目指す現職の山下正人氏(62)を含め3人が出馬。山下氏と亀田氏が27票で並び、残る一人が14票、棄権1票だった。そして、協会規約により決選投票は行わず、山下、亀田両氏がクジを引いた。引く順番はジャンケンで決め、亀田氏が勝ったが、先に引いたクジは外れ。久々の“亀田劇場”はトホホな幕引きとなった。
引退後の“実績”
「会長は、命懸けで戦うボクサーの人生を背負う重職。それをクジで決めるなんて、子どもの遊びじゃあるまいし……。決選投票や話し合いで決められなかったのでしょうか」
と、先の関係者はあきれつつ、
「二人に入らなかった票は現体制への反対票。決選投票が行われたら、亀田氏が当選していたでしょう」
悪名高い亀田氏がここまで善戦したのは、引退後、プロモーターとしての実績を評価されたからだという。
「辰吉丈一郎時代など、かつては隆盛をきわめた西日本協会ですが、2019年に独禁法違反が指摘され、ジムの移籍が自由化されると、より稼げる首都圏のジムに移籍する選手が増えた」
そのため、“西”は大きな危機を迎えている。
「これに対し、ABEMAなどと関係が深く、世界戦の興行実績もある亀田氏が、60以上のジムを行脚し、“西日本ももっと試合を増やそう”“露出を増やそう”と訴えた。彼は過去に、ボクサーのファイトマネーを上げる計画も打ち出しています」
改選は3年後。