NHKがスクープした旧ジャニーズ性加害、証言者は「交通費2000円を受け取り、帰ってしまったことも」 NHKサイドから「損害賠償請求も検討」と脅しめいた話が
脅しめいた話
結果、翌24年4月と10月、スマイル社側が補償はできない旨を通達。並行して行われていた双方の弁護士同士の協議も膠着(こうちゃく)状態となり、10月、スマイル社は提訴に踏み切った。
提訴に至るまでの舞台裏に、ジャニーズJr.のOBはもどかしさを募らせている。
「被告男性がスマイル社による提訴の可能性を耳にしてNHK職員に伝えたところ、“証言が事実でなかったと認めた場合、NHKはあなたに損害賠償請求を行うことも検討している”と脅しめいた話をされた。NHK内部でスマイル社の訴訟対応を相談し、中間管理職の立場にある者が判断したといいます。これらは被告男性の代理人弁護士が被告本人から聞き取った話です」
NHKの損害賠償請求を回避するため、男性はスマイル社への被害申告を続けざるを得なかったとの見方もできる。コトの真相をNHKに尋ねると、
「損害賠償請求を検討した、あるいは検討している事実はありません」(広報局)
裁判終結で、性加害の真偽とともに、NHKスクープの真相も闇へと葬られる。
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