「女子アナが出演者と遊んでいるのに驚いた」 吉川美代子アナが明かすフジの接待文化 「フジの知り合いは“あったと思う”と」
フジテレビは有賀さつき、河野景子、八木亜希子らが「花の三人娘」と呼ばれた時代から、女子アナブームをけん引してきた。だが中居騒動以降、女子アナを大物タレントらの接待要員として扱っていたのではないかと、批判が集まっている。
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この点、TBSでアナウンス部担当局長などを歴任し、現在はフリーアナウンサーの吉川美代子さん(70)も、フジの社風には以前からカルチャーショックを受けていたという。
「私は60歳でTBSの定年を迎えてから、フリーとして地上波やBSなどの仕事で各テレビ局のさまざまな番組に出演してきましたが……びっくりしましたね」
とは吉川さん。彼女は情報番組のコメンテーターとして、フジで数多くの出演経験を持つ。以下の話は実体験に基づくものだ。
「フジでは専用のメイクさんを抱えるタレントや俳優を除いて、芸人さんやタレントさんなどの出演者や局アナはメイクルームでフジのメイクさんにヘアメイクをやってもらいます」
メイクルームには鏡の前に椅子がずらりと並び、多い時には5~6人の出演者が一緒に常駐のヘアメイクにヘアセットなどをやってもらうという。
「私もフジの番組に出演する際はここでメイクするので、芸人さんや女性アナウンサーと顔を合わせることもよくありました。すると芸人さんやアナウンサーが“あの店はおいしかったね”とか“今度は他の子も誘おう”とか楽しそうに話しているんです。フジのアナウンサーは出演者と気楽に交流会をしているのかと驚きました。カルチャーショックでしたね」
TBSでは「接待要員で呼ばれることは皆無だった」
続けて言うには、
「フジのアナウンサーは、きっと部内でもこんな感じで出演タレントや芸人さんたちとの会食のことを話せる雰囲気なんだなと感じましたね。もちろんプロデューサーから言われて断れない場合もあったかもしれませんが、アナウンサーがこういった会食に参加することは別に問題ではないという社内文化の中で育ったら、会食参加への心の垣根が低くなるのも当然かも。それがフジテレビらしさなのかもしれませんが」
タレントらとの直接の交流を当然とし、あたかも奨励する雰囲気。それは自身が籍を置いたTBSの文化とは異なるものだった。
「TBSでも顔合わせで食事することはあったかもしれません。でも、私の知る限り、編成や制作サイドがタレントさんを会食にお招きして、そこに番組担当アナウンサー以外が同席するというのは聞いたことがありません。番組の忘年会や打ち上げで出演者やスタッフが一堂に会することはありましたが。ただ、接待要員として飲み会に来るように言われるなんて、少なくとも私の在籍した37年間では皆無でした」
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