「男と女の出会いが軽くなった」作詞家・阿久悠さんの危機感 「惚れた、はれた」を嫌い、自立する女性を「一文字」で表現
シティポップ再評価など、昭和、平成のヒット曲への注目度は高く、テレビでもよく特集される。人によって感じる魅力はさまざまだろうが、分かりやすいメロディーに加えて、時に文学的、時に不思議な歌詞が頭にこびりついて離れない、という方も多いだろう。
昭和を代表する作詞家といえば、真っ先に名前が挙がるのは阿久悠さん(1937-2007)。生きていれば今年、米寿を迎えるはずだった。作詞を担当したヒット曲は、タイトルを並べるだけでサビや歌い出しの歌詞が頭に浮かぶ、そんな言葉の力を持つものばかりだと言えそうだ。...