フジテレビ問題 被害女性と外資と身内 「3種のパワー」の一致が巨大なエネルギーに

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解決に至る気配が見えない

 ほかにも、港社長と“子飼い”プロデューサーのラインを追い落とし、あわよくば日枝体制の転覆を狙ったというフジテレビ内部抗争説や、被害女性に相談を受けて心から同情していた知人が、フジテレビ内部で疑惑を“隠蔽”するかのような幹部層の動きに義憤を感じて週刊誌に告発したという説まで、「黒幕」をめぐる諸説は渦巻いている。

 事の真偽は現時点では不明と言う他ない。また二度にわたる記者会見の「失敗」はフジ経営陣の自業自得であって、そこに第三者の意図が介在する余地はなかろう。

 騒動の起源はさておき、外資ファンドの「思惑」と、被害女性サイドの「義憤」と、フジテレビ内部の「突き上げ」という3種類のパワーの方向性が一致して大きなエネルギーを生んでいるとすれば、そう簡単に解決に至る気配が見えないのは当然というべきか――。

デイリー新潮編集部

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