公明党代表から「連立離脱はあり得る」発言 “三下り半”に怯える自民党の悲痛な叫び 「離脱までいかなくても、選挙協力のあり方を見直されたら…」

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「政治とカネ」問題でも溝

 くすぶる「政治とカネ」の問題は6月の東京都議選を重視する公明党の頭痛の種だ。

 再び先の政治部デスク。

「野党は自民党派閥の裏金疑惑に関して、旧安倍派の会計責任者の参考人招致を要求。当初、公明党はそれに賛成する方針でしたが」

 動向が注目された公明党は、先月30日の衆院予算委員会での採決を退席。自民党との亀裂こそ回避したが、互いに不信感を残す結果になった。それ以外でも両党の溝は埋まっていない。

「所得税を巡る『年収103万円の壁』の引き上げ問題で、政府は令和7年度税制改正大綱で123万円としました。178万円までの引き上げを訴える国民民主党には“今後も協議する”としていますが、ホンネは“これで打ち止め”です。ところが斉藤氏は“150万円ぐらいまでは根拠がある”と発言し、官邸サイドを激怒させました」

「小選挙区から手を引かれたら……」

 選挙区に関する懸案も。

「一昨年の秋に支持母体である創価学会の池田大作名誉会長が死去した後、公明党内には学会員の選挙への熱意が下がることを懸念する声があり、衆院小選挙区からの撤退論も出た。不安は的中し、昨年の衆院選で小選挙区は4勝7敗と惨敗した」(公明党関係者)

 三下り半におびえる自民党からは「政権離脱までいかなくても、公明党が選挙協力のあり方を見直して小選挙区から手を引かれたらたまらない」(中堅議員)との泣き言すら伝わる。

 石破氏の地元は鳥取県で、斉藤氏は島根県。隣県のよしみに加え、二人には「鉄道オタク」との共通項も。それでダメなら石破氏は“親中”ですり寄るのだろうか。

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