「政治家の人間そのものをまず観察」「朝日新聞、創価学会を厳しく批判」 政治記者65年、元フジテレビキャスター「俵孝太郎氏」の信念

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政治家の倫理観、品性を重視

 保守派の論客と呼ばれた俵孝太郎氏は、政治家の行動様式や考え方だけでなく、個々の人間そのものについてもじっくり観察して捉えていた。それだけの下地がなければ政治家の発言を理解し評価することなどできないと自戒していた。

 1960年の池田勇人内閣の発足当時、俵氏は首相担当の政治記者。一升瓶を抱えた池田首相が私邸で記者を相手に所得倍増計画を根気よく説く姿が目に焼き付いた。“貧乏人は麦を食え”の暴言がやり玉に挙げられたが、実際に麦飯を食する倹約家だと知る。...

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