“歌舞伎俳優を続ける”という決意表明か 市川猿之助が「かぶき手帖」に登場

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“歌舞伎俳優を続ける”という決意表明

 猿之助の控訴見送りにより、地裁判決が確定して1年2カ月――。「許されるのであれば、歌舞伎界に戻り、舞台に立ちたい」と供述していた猿之助はいま、復帰に向けた稽古にいそしんでいるという。

 事情を知る関係者の解説。

「2年ぶりの『かぶき手帖』の最新号への掲載も本人は了承済みのはず。名跡〈猿之助〉を返上したわけではありませんし、これは猿之助の“今後も歌舞伎俳優を続ける”という決意表明にほかなりませんよ」

 その猿之助は、昨年8月には自宅近くの公園で、台本を片手に弟子へ稽古をつける姿が一部で報じられた。

「昨秋にはいとこの市川中車(59)の息子・團子(21)が、スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』で主演した際、過去に同じ役柄を演じたことから、團子に直々にアドバイスをしていましたね」

歌舞伎界に不可欠な存在

 歌舞伎の興行を担う松竹にとっても、猿之助の現役復帰は願ってもない話だ。

 松竹幹部が後を引き取る。

「わが社は今年で創業130周年ですが、依然として経営は厳しい。歌舞伎も映画も売り上げは低調で、今年2月期の連結最終損益は18億円もの赤字の見通し。尾上右近(32)、中村隼人(31)、市川染五郎(19)ら若手を積極的に抜てきし、演目は新作にシフトするなどの工夫もしているんですが」

 猿之助は不可欠な存在で、

「事件前は市川團十郎(47)と並ぶ集客力が。若手をけん引する中堅としても、なくてはならない俳優ですよ」

 かぶき手帖で〈舞踊の名手〉とも評される猿之助。早ければ、復帰は執行猶予が明ける3年後の秋となる。

週刊新潮 2025年2月13日号掲載

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