「隣人がずっとカーテンのすきまから…」日本よりもさらに息苦しいドイツの「監視社会」の恐怖

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 2023年末ごろからSNSなどで発信される「私人逮捕」は、逮捕者が出るほど話題になり、「世直し系」と呼ばれるその行動が問題視されるようになった。

 コロナ禍という特殊な状況を経て、世の中は「相互監視」の風潮が強くなっている。評論家の犬養道子さん(1921~2017年)は生前、友人の作家・五木寛之さん(92)にドイツで起こったあるエピソードをボヤいていたという。

 五木さんの最新刊『忘れ得ぬ人 忘れ得ぬ言葉』(新潮選書)から一部を抜粋・紹介する。...

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