世の中の動きに鈍感な人は試すべき…東大生が伝授する「ニュースに強くなる」ための“シンプルな方法”とは

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東大生の姿勢から本当の教養を学ぶ

『東大生が読み解く ニュースが1冊でわかる本』は、この東大生の特質を活用して書きました。単にニュースを知識として伝えるのではなく、そのニュースが社会のどのような問題を浮き彫りにしているのか、どのポイントに注目すれば、ほかのニュースとも関連づけて理解できるのかということを意識し、論点を整理しています。

 もしかしたら、「この内容、教科書で見たことがあるぞ」という人もいるかもしれません。それもそのはず。実は「論点」になる話題をまとめたのが教科書なのです。

 冒頭でお話した「雑談だと思ったらそんなことはなくてきちんと授業の内容と結びついていた」も、関係ないと思っていた内容や日ごろ起こっている事件や出来事が、教科書の内容や「論点」とつながっていると感じられたから、「おもしろい話だった」と記憶に残っているのです。

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 この記事の前編では、同じく『東大生が読み解く ニュースが1冊でわかる本 2025年版』(TAC出版)の著者・西岡壱誠さんが、「試験に時事問題が出題される理由」を解説している。

『東大生が読み解く ニュースが1冊でわかる本 2025年版』(TAC出版)

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西岡壱誠(にしおか・いっせい)
東大生、株式会社カルペ・ディエム代表。1996年生まれ。偏差値 35から東大を目指すも、2年連続で不合格。そこから独自に勉強法を研究し、東大(文科二類)合格を果たす。入学後、『ドラゴン桜 2』(講談社)の編集などを担当。2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立し、高校生に思考法・勉強法を教えている。『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』(東洋経済新報社)シリーズなど著書多数。

東大カルペ・ディエム
東大生集団。2020年6月に西岡壱誠を代表として、多くの「逆転合格」した現役東大生によって結成され、全国各地の学校でワークショップや講演会を実施。年間 1000人以上の生徒に勉強法を教えている。著書に『東大生が教える 戦争超全史』(ダイヤモンド社)、『東大大全 すべての受験生が東大を目指せる勉強テクニック』(幻冬舎)など。

デイリー新潮編集部

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