世の中の動きに鈍感な人は試すべき…東大生が伝授する「ニュースに強くなる」ための“シンプルな方法”とは
時事問題の対策が必要な受験生に限らず、「世の中の動き」に敏感でありたいと思う人は多いはずだ。「地頭がいい」と評される東大生は、やはり時事問題にも強いことが多い。では、東大生はどのように社会への関心を持ち、ニュースへの理解を深めているのか。『東大生が読み解く ニュースが1冊でわかる本 2025年版』(TAC出版)を上梓した現役東大生で、株式会社カルペ・ディエム代表の西岡壱誠さんが伝授する「ものごとを本質的に理解する方法」とは――。
(前後編の後編)
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【写真を見る】自分の生活とは「関係ない」と思う時事問題も、論点を理解すれば?
おもしろい授業を思い出してみると
この記事を読んでいるみなさんは、中学や高校の恩師で、すぐに頭に浮かぶのはどんな先生でしょうか。記憶に残っている授業はどんなものでしょうか。
すぐに思い浮かぶ先生は、「担任や部活の顧問」という場合もあると思いますが、「授業がおもしろかった先生」という人も少なくないはずです。
「おもしろい授業」といっても色々あります。わかりやすい説明だったり、やる気を出してくれる熱い講義だったりするかもしれませんが、「そういうことだったのか」と膝を打つ話が記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。例えば、先生が授業中に雑談をはじめたと思ったら、実はそんなことはなく、きちんと授業の内容と結びついていた、といったケースです。
東大生は関連付けるのが上手い
なぜこの話題をお伝えしたのかというと、これこそが、ニュースに強くなる、さらに言えば地頭の良さにもつながっているからなのです。端的に言えば、東大生は「関連づける」のが上手な人が多いのです。
東大生というと、「生まれたときから頭がいい」「才能がある」と思われがちですが、多くの東大生の勉強法などを取材してみると、必ずしもそうではないことが分かります。つまり、当たり前のことを当たり前に積み重ねて東大生になった。「頭のよさ」は後天的なのです。
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