2025年パ・リーグの「球団別戦力」を3段階で評価! ソフトバンクと日本ハムの戦力差が縮まる!? 下位球団も“底上げ”に成功か?

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佐々木の穴埋めが課題のロッテ、ドラ1の活躍に期待したい楽天

<ロッテ>
総合評価:B
新人:B
移籍選手:B
新外国人:B
既存戦力の退団:C

 投手陣をみると、ドジャースに移籍した佐々木朗希と、台湾の統一ライオンズに移籍したメルセデスが千葉を去った。昨季、佐々木は111回、メルセデスは126回1/3を投げている。投球回数は、合計で237回1/3。これを誰が埋めるのか、チームの浮沈を左右するだろう。

 プラス材料は、ソフトバンクからFAで獲得した石川柊太だ。昨季は少し調子を落として、15試合の登板に終わるも、7勝2敗と勝ち越した。それ以前の4年間は、投球回数100イニング以上をクリアしている。

 新外国人選手は、先発タイプのサモンズ(前タイガース)を獲得したほか、2022年シーズンに在籍し、リリーフで活躍したゲレーロ(前エンゼルス)が再加入している。

 野手で期待したい選手が、ドラフト1位の西川史礁(青山学院大)と2位の宮崎竜成(ヤマハ)だ。西川は長打力、宮崎は安定した守備とシュアな打撃が光る。ともにキャンプを順調に消化できれば、一軍の戦力となるだろう。

 全体的に大きな戦力の上積みはないが、トータルで見れば、ある程度の補強ができたといえるのではないか。

<楽天>
総合評価:B
新人:A
移籍選手:B
新外国人:B
既存戦力の退団:B

 1月に石井一久GMの復帰が発表された楽天。かつてのような超大型補強は、今のところ見られていないが、大きなマイナスもなく、戦力の上積みができたと見ていいだろう。

 プラス材料は、ドラフト1位の宗山塁(明治大)だ。守備力の高さが話題になるが、東京六大学で常に安定した成績を残した打撃も一級品だ。怪我がなければ、1年目からショートのレギュラーとして100安打以上も期待できる。

 ドラフト3位の中込陽翔も、独立リーグ・徳島インディゴソックスでフル回転の活躍を見せた右腕で、中継ぎ陣に加わる可能性が高い。

 外国人選手は、昨季ヤクルトで23試合に先発したヤフーレと、メジャーで32試合に先発した経験を持つハワード(前ガーディアンズ)を獲得。投手陣の底上げに成功したといえる。

 田中将大(自由契約、巨人に移籍)と茂木栄五郎(FAでヤクルトに移籍)といった実績がある選手が去った。しかしながら、二人は昨季、ほとんど活躍できなかったため、大きな戦力ダウンとは言えない。ルーキーと外国人選手が上手く機能すれば、Aクラス争いに加わりそうだ。

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