「大物芸能人が消えた」が続発する理由とは? 松本人志、中居正広、フワちゃん、生島ヒロシ、小島瑠璃子……罪と罰の関係は

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過剰な対応になっている

「芸能界に限りませんし、松本、中居両氏のケースがそうだと主張したいわけではありませんが、一般論として身に覚えのない事案で被害を訴えられて当事者が窮地に陥るというケースはよくあります。

 しっかりとした証拠がなく当事者から主に感情や記憶をベースに“被害を受けた”との申告があった場合、なかなか悩ましいことになるわけです。いくら身を律していても相手の感情までコントロールできませんからね。訴えられる側はある程度社会的地位が高い場合が多いので、解決金で済ませるという解決の仕方も当然あります。コンプラ意識の高まりがいきすぎて、過剰な対応になっている場合も見受けられます」(同)

 例えば、こんなケースがあるメディア企業であったという。

「企画会議などでは、セクシャルなことをテーマに話し合う場面も時々あるわけですが、それが多すぎてセクハラだとか、資料として置かれている雑誌にセクシャルな女性の写真がいつも掲載されていて、その雑誌のコピーを命じられるたびに心が削られたとか、そういう訴えを受けた上司の存在も聞きました」(同)

相手の心の問題なので

「もちろん上司がコピーを依頼したのはそういった写真が掲載されているページとは別なのですが、相手が嫌がっているか否かにも配慮しなければならないということでしょう。それで心が削られるなんてオーバーな、と上司は思うでしょうが、相手の心の問題なので抗弁が難しい」(同)

 これと類似のケースで「蒸発」を余儀なくされたのが、生島ヒロシだ。

 セクハラ、パワハラの告発を受けて突如、27年間続けてきたTBSのラジオ番組からの降板・無期限の活動自粛となった。所属事務所からは、

《弊社としましてもTBS様及び生島ヒロシに聞き取りを行った結果、番組製作スタッフへの厳しい言動やインターネット上に掲載されていた不適切な画像の送信等の行為があったとのことであり、パワーハラスメント、セクシャルハラスメントへの認識の欠落がまねいたことだと認識しております》とのコメントがあった。

さすがにやりすぎではないか

「今回のケースについては“処分は適切だったのか、さすがにやりすぎではないか”と生島氏に同情的な意見も結構あるようです。ハラスメントの場合は、注意や警告を経てそれでも是正されなければ退場、ということも珍しくありません。それが今回はいきなりバッサリでした。評価はさまざまあるのでしょうが、ライフワークのように取り組んできた番組をそのような形で終わらせるほど酷いハラスメントだったと言えるのか……。事務所は生島企画室と言って文字通り生島氏自らが育てあげた組織で、俳優や文化人、アナなど幅広い層が所属しています。取引先も少なくないだけに今回の件を受けて生島氏の名称を外して再出発も検討しているとか」(先のデスク)

 奇抜なスタイリングと奔放なキャラで引っ張りだこだったフワちゃんは2024年8月、Xでやす子の投稿に対してディスる投稿をしたことで、結果としてラジオやテレビのレギュラー番組の降板、出演CMも打ち切りとなった。芸能活動は休止したままだ。

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