吹き出す石油を前に「大事に育ててくれ」と涙…“日の丸油田”を打ち立てた「アラビア太郎」が“1回で10数億円が吹っ飛ぶ大博打”に勝った瞬間
第1回【中東で石油開発権を獲得した初の日本人「アラビア太郎」 高度経済成長期の日本を沸かせた“怪物実業家”の波乱に満ちた人生】を読む
67年前の昭和33(1958)年2月10日、実業家の山下太郎氏がアラビア石油株式会社を設立した。戦争を経て「石油、エネルギーの必要性を痛感していた」という山下氏は、日本人として初めて中東の石油開発権を得た人物だ。絶大な資金力を誇る欧米企業を出し抜いたこの展開は大きな話題となり、山下氏は「アラビア太郎」と呼ばれるようになった。...