橋本環奈「2週間不在」でも視聴率が変わらない朝ドラ「おむすび」 「渡辺直美」「藤原紀香」登場も“ムダ遣い”に終わる
NHKの朝ドラ「おむすび」が異例の事態となっている。視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)は相変わらず12%台をうろちょろしている低迷ぶりで、すでに朝ドラのワースト視聴率を更新したとの声もある。さらに、ヒロインの橋本環奈が全く出演しない回まであって……。
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【写真をみる】歴代ワースト視聴率の「朝ドラヒロイン」は“意外な女優” 22歳当時の初々しい姿も
ヒロインの出演がない朝ドラなど前代未聞と言っていいだろう。民放プロデューサーは言う。
「まず驚いたのは第16週の1月21日でした。オープニングのクレジットでトップを飾ったのは、ヒロインの米田結を演じる橋本ではなく、その姉の米田歩を演じる仲里依紗でした。実際、この日、橋本の出演はありませんでした。翌22日も同様で、23日はクレジットのラストが橋本でした。24日になってようやく橋本がトップに戻り、ラストにちょこっとだけ出演しました。この日、朝ドラの後の『あさイチ』にゲスト出演した脚本家の三谷幸喜さんも、ホッとしていたようです」
三谷:結、出てきましたね。ずっといなかったから、どこに行っていたんだろうと心配していたんですよ。
鈴木奈穂子アナ:勉強中だったんです。管理栄養士になるために。
だが、これで終わったわけではなかった。
「第17週は連日、橋本がトップを飾っていたものの、1月29日は米田結(写真)、30日は米田結(回想)となっていました」
ここまでないがしろにされたヒロインは、過去に存在しないのではないだろうか。
「橋本も別の仕事があって朝ドラを抜ける時期があったそうなので、まあ、どちらがないがしろにしたのかわかりませんけどね。いずれにせよ、異例の2週間であったことは間違いありません」
ヒロインの挫折・成長が描かれない
もっとも、ヒロインがいなくても視聴率に影響はなかったようだ。
「相変わらず12%台です。朝ドラの平均視聴率の歴代ワーストは2009年後期に放送された『ウェルかめ』の13・5%ですが、現在までの『おむすび』の平均視聴率は13・4%とワースト記録を更新したようです」
もちろん、あと1カ月半で盛り返すことができれば問題はない。
「盛り返すことができるのかどうか……。例えば、結が管理栄養士を目指すきっかけとなった藤原紀香や“鬼ギャル”を演じた渡辺直美の出演は話題になりましたが、彼女たちを再び出演させたところで視聴者の理解は追いつかず、話題性だけ、ご都合主義のキャスティングに見えてしまいます。せっかく目玉となり得る俳優を起用しながら、消化不良で終わってしまう。むしろ“ムダ遣い”感が強いですね」
それはヒロインを演じる橋本環奈にも当てはまる。
「彼女の人気が『おむすび』では全く活かされていないように思えます。視聴者の多くは橋本見たさに『おむすび』を見ているわけではないようです。さらに、ヒロインの成長物語が楽しめない。朝ドラはヒロインが挫折しながら成長する姿に共感し、楽しむものですが、『おむすび』のストーリーや展開はその要素が薄すぎます」
実際、第18週のタイトルは「おむすび、管理栄養士になる」で、2月3日の放送で無事に資格を取得するのだが、そこまでの経緯や苦労もろくに描かれることはなかった。それまで勤めていた星川電機を退社して病院に転職するが、新米管理栄養士の苦労も描かれず、アッという間に4年後(平成30年)に……。
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