石破首相の最側近のパワハラ疑惑 「秘書は24時間365日勤務」…元秘書は「パワハラが全くないかと言われると…」

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“24時間365日働いていた”

 一方で選挙のたびにうわさの的となっていたのが、スタッフへの当たりの強さだったとか。

「選挙戦の最中、赤澤氏がスタッフを怒鳴る姿などが目撃されており、女性スタッフがあまりの叱責に泣いてしまい、選対幹部が仲裁に入ったこともあった。それだけでなく、秘書へのパワハラ気質も以前から指摘されていて、実際に私も彼の元秘書から“24時間365日働いていた”と聞かされたことがある」(前出の県連関係者)

 実際はどうだったのか。元秘書の一人にパワハラ疑惑について直撃すると、

「(パワハラ的行為が)全くないかと言われると……それぞれの感覚なんでしょうね。24時間労働? 政治家や秘書はそもそも仕事とプライべートの切り分けが難しいですし、赤澤先生の期待に応える仕事をしようと思うとハードに……」

 と歯切れの悪い答えに終始した。

“サシで酒を飲んだのは20年間で1回程度”

 永田町では「かつての岸田首相と木原誠二・官房副長官」の関係になぞらえられる二人だが、実態は違うと話すのは前出のデスクだ。

「当時の木原氏は、官僚がお伺いを立てに“木原詣で”をするほど強大な権限を持っていました。しかし赤澤氏にそんな力はない。事実、石破首相は赤澤氏が上げてくる案件を了承しないこともあるなど、岸田・木原ラインのような蜜月関係ではありません」

 冒頭の県議が補足する。

「地元では“石破さんが赤澤氏とサシで酒を飲んだのはこの20年間で1回程度”という話が広く伝わっています。もともと酒席が好きではない石破さんですが、それでも少ない。つまり二人の関係はその程度ということ。石破さんも赤澤氏の過去の放言は承知しており、互いに心の底から信頼し合っているわけではない。やり切れないのは、石破さんにとって“参謀”と呼べる人物がそんな男しかいないという点です」

 赤澤氏に過去の発言などについて事実確認を求めたが、締め切りまでに回答は得られなかった。

 最側近の素顔を知れば知るほど浮かび上がるのは、石破首相の「孤独」である。

週刊新潮 2025年2月6日号掲載

特集「赤澤亮正大臣の“困った評判”と“面従腹背”」より

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