石破首相の最側近のパワハラ疑惑 「秘書は24時間365日勤務」…元秘書は「パワハラが全くないかと言われると…」
二人の「本当の関係」
石破氏が頼りにしている様子は相変わらずというが、そんな二人の「本当の関係」について、地元県連関係者が明かす。
「報道などで、赤澤氏が石破先生の最側近と紹介されるのを目にするたび、何とも複雑な思いを抱かざるを得ません。決選投票で石破先生が逆転勝利を収めた昨年の自民党総裁選では当初、彼は“石破は負ける”と言い放ち、支援する素振りすら見せていなかったのです」
総裁選に向けた石破氏の選対本部が発足し、赤澤氏が事務総長に就任したのは昨年8月30日。その数日前、河野太郎氏の推薦人に名を連ねた牧島かれん衆院議員が鳥取県を訪れたといい、
「その際、赤澤氏が彼女に“お役に立てることがあるかもしれない”と秋波を送るかのような言葉をかけていたのを目撃した県議がいる。その話が広まり、“石破先生と赤澤先生がいよいよ切れたのか!?”とひそかに話題になりました」(同)
実はこれには「伏線がある」と話すのは自民党の元鳥取県議である。
「赤澤さんは岸田文雄政権下で政調会長だった萩生田光一氏の下で政調会長代理を務めていました。その頃、赤澤さんの口から石破さんの名前が出ることはなく、後援会の集まりではいつも“萩生田先生は大変素晴らしい方だ”などと持ち上げていた。これまで副大臣止まりだったので、大臣の椅子欲しさに露骨に権力に擦り寄っているように映りました」
不遇は「石破のせい」
地元での赤澤氏の放言はそればかりではない。
「赤澤さんは内輪の場などで“俺が大臣になれないのは(党内で嫌われている)石破についているからだ”と、ことあるごとに話していた。そんな恨み節を聞くたび、“いったい誰のおかげで選挙に勝ってこられたと思っているんだ”と眉をひそめる関係者は少なくありませんでした」(前出の元県議)
赤澤氏は東大法学部卒の元運輸官僚で、2005年の郵政選挙で初当選。現在まで当選7回を誇るが、「選挙は決して強くない」というのが地元での評価だ。
前出の県連関係者の話。
「例えば09年の衆院選では民主党の候補に626票差まで迫られる薄氷の勝利だった。それでも当選を重ねることができたのは自民党の看板と、ここぞという時に“側近アピール”で石破先生の名前を利用できたおかげだといわれています」
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