「中部国際空港」と「名古屋経済」に支えられ…「名鉄」が首都圏大手私鉄並みのコングロマリットに変貌
名古屋圏の交通網
2025年2月、中部国際空港は開港20周年を迎える。東海地方の経済に不可欠となったこの空港は、名古屋圏の交通網の基幹にもなっている。とりわけ空港アクセスを担う大手私鉄の名鉄(名古屋鉄道)は、空港開業をきっかけに体質を大きく変え、今また攻勢に出ようとしている。【大宮高史/ライター】
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2005年2月17日に中部国際空港が開港。それに先立つ1月29日から、名鉄は空港線を開業させて、名古屋市内からの直通列車の運行を始めた。同空港に乗り入れる鉄道は名鉄のみで、名鉄名古屋駅から中部国際空港駅までの運賃は現在980円。...