【べらぼう】親に売られ過酷な折檻の日々… 小指を切って客に贈る吉原女郎の異常な感覚

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親に売られた少女たちの「苦界」

 いまのところNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は、主として江戸浅草の浅草寺の北方にあった吉原(台東区千束)を舞台に話が進んでいる。主人公の蔦重こと蔦屋重三郎(横浜流星)がそこで生まれ育ったばかりか、事業も起こしたのだから当然だが、吉原とはいうでもなく特殊な場所だった。

 田んぼのなかに堀と塀で仕切られた東西327メートル、南北約245メートル、総面積2万760坪ほど、すなわち東京ドーム2つ分ほどのエリアに1万人前後が暮らし、多いときでそのうちの5,000人近くが女郎だった、という町である。...

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